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犬の白血球接着不全症(CLAD)


犬白血球粘着不全症 (CLAD) は、白血球が感染に抵抗できなくなる免疫システムの異常です。1975年にアイリッシュ・セッターで最初に発見された先天性の病気です。

この病気に関連する遺伝子の突然変異は、CLADのアイリッシュ・セッターのCD18遺伝子の解析において発見されました。これにより、単一遺伝子のミスセンス突然変異とアイリッシュ・セッターのCLADとの完全な関連性が確認されました。ミスセンス突然変異とは、DNAの1塩基が他の塩基に置き換わる遺伝的な異変で、ポリペプチド内の特定のアミノ酸を他のアミノ酸に置き換えてしまいます。このような突然変異は解読が可能な遺伝的メッセージですが、その意味が変えられてしまうのです。この場合、この特異な突然変異はインテグリンタンパク質との不完全なジスルフィド結合に関与してその機能に損傷を与えます。これにより免疫機能が低下するのです。

徐々にゆっくりと進行する場合が多く、病気にかかった犬には非常に若い年齢で、出生時の臍性感染、扁桃腺、体の痛み、覚えのない傷、または治りにくい湿疹のような感染症が見られます。8〜14週間に、赤く腫れあがる歯茎の炎症が起こり、骨沈着のため下顎が広がり、口をあけることが困難になります。ほとんどの子犬は、関節の近くの骨が太くなり、関節の腫れを感じます。そして犬がふらつくような動作への影響も出てきます。最終的に犬は、立ち上がることができなくなり、体全体に痛みを感じます。犬の体温は上がり、いつもより眠るようになります。子犬は、同時期にこれらの症状の全てを感じるとは限りません。


遺伝子検査
CLADは常染色体劣性形質の遺伝です。血液または口腔用の滅菌綿棒でのDNA検査により、犬がクリア (病気の因子を持っていない)、キャリア (病気の因子を持っている)、アフェクテッド (病気の発症または発症の可能性あり)のいずれであるかを確定することができます。常染色体劣性遺伝は、犬に最もよく見られるタイプの遺伝的形質の継承です。罹患するには、それぞれの親から1つずつすなわち2つ欠陥遺伝子のコピー(遺伝子型pp)を必ず持っています。遺伝子型PP (ノーマル) または、Pp (キャリア) の犬は臨床的には正常ですが、キャリアの犬はおよそ半数の子孫にその病気の遺伝子を伝える可能性があります。キャリア (Pp) の犬がノーマルの犬(PP)と交配される限りその子孫は病気の発症はしませんが、約50%はキャリアとして残ります。キャリア同士の交配の場合、その子孫の約25%は、病気に冒されます。


ジェネティク・テクノロジーズ (Genetic Technologies)
P.O. Box 115 Fitzroy, VIC 3065 Australia
電話:+61 3 8412-7077 ファックス: +61 3 9416-4076


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